同盟軍の空気提督。
ほとんど出番がなく、いてもいなくても同じという意味で名付けました。
原作のホーウッド提督は間違いなく空気提督です。
しかしアニメでは空気提督ではありません。
というか活躍しすぎでノイエ版ではホーウッドの活躍について賛否両論が出る事態になっています。
ホーウッド提督のプロフィールと戦歴
ホーウッド提督のプロフィールをまとめるとこんな感じ。
- 階級:同盟軍中将
- 役職:同盟軍第7艦隊司令
- 戦歴:帝国領侵攻作戦(アムリッツァ会戦の前哨戦)に参加
- 最期:不明
同盟軍第7艦隊司令で帝国領侵攻作戦に参加。
原作の記述はこんなもん。
第3艦隊司令のルフェーブル提督と並び、完全な空気提督です。
ただしOVA版、ノイエ版ではしっかりと活躍する場面が。
「原作では空気なのにどうしてこうなった?」ってイメージです。
OVA版ではヴァーリモント少尉の上司というだけで出番が
OVA版第14話「辺境の開放」。
同盟軍第7艦隊所属のヴァーリモント少尉が主人公を演じるオリジナルエピソードです。
そしてそのヴァーリモント少尉の上司というのがホーウッド中将の役回り。
原作ではほとんど名前出なかったのに、OVA版ではしっかりと出番があり、セリフもあるのです。
またこの14話ではホーウッド中将がフォーク准将と言い争うシーンも。
フォークの不遜な性格とフォークへ対する前線指揮官たちの憤りを現すシーンであり、ホーウッドの役回りは結構重要です。
第15話ではキルヒアイス艦隊の降伏勧告を受諾したというシーンで第7艦隊の名前が出てきますが、ホーウッド自身がどうなったかは不明です。
ノイエ版のホーウッドの活躍は賛否両論
原作に忠実なノイエ版。
しかしホーウッドに関しては違いました。
キルヒアイス艦隊に敗北し、捨て置かれたことに激怒。
キルヒアイス艦隊から逃走を図る第13艦隊を援護し、第13艦隊の撤退を成功させたのです。
空気提督がキルヒアイスに一矢を報いる。
こんなおいしい役目をホーウッドが演じるなんて。
ただこのシーンに関しては賛否両論。
特に帝国びいきのファンの方は否定的な意見が多いような感じがします。
「キルヒアイスが反撃できる力を残していた第7艦隊を放置するのはおかしい」と。
ビッテンフェルトだったらともかく、ラインハルトに匹敵するスーパーキャラであるキルヒアイスがそんな失敗する訳ないと思うのはよくわかります。
ただどうしてキルヒアイスが第7艦隊の残存戦力を放置したか、その背景とかがわかりませんからね。
ここは原作にもない完全オリジナルなので、監督がエピソードとか喋らん限りは判断できないかと。
あと批判としては第7艦隊が第13艦隊の撤退を援護した理由がわからんとも。
確かに第13艦隊の撤退を助けたことで第7艦隊の残存戦力はたぶん殲滅されたでしょう(降伏した可能性もあるけど)。
一個艦隊を預かる司令官が自分の部下より友軍を助けるのは如何なものか?と思う人もいると思いますが、個人的にはそこまでおかしいとは思いません。
ホーウッドはエルファシルやイゼルローンで魔術を披露したヤンを生かした方が、同盟軍の利益になると考えたのかと。
また自分を放置したキルヒアイス艦隊の足を引っ張ることで留飲を下げたということもあったかと。
部下はたまったものじゃないですけど。
まあ、キルヒアイスだったら第7艦隊の残存戦力が降伏した場合、それを拒否して殲滅するようなことはしないでしょう。
そういう点ではホーウッドは相手に恵まれたと思います。
相手が貴族のバカ息子だったら腹いせに絶対降伏なんて認めないでしょうから。